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夏の疲れは秋にリセット!秋バテを整える入浴法とは

2025.10.30 生活のお役立ち情報

夏の疲れは秋にリセット!秋バテを整える入浴法とは

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なんだか体が重い、足が冷える、ダルい――それ、秋バテかもしれません。夏の疲れと季節の変わり目で乱れた自律神経を整えるには入浴が効果的。温冷浴や炭酸浴で体を温め、心身ともにリフレッシュしましょう。

秋バテってなに?その原因と症状

夏の疲れは秋にリセット!秋バテを整える入浴法とは

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夏の疲れが出やすい9月から10月にかけて、「なんとなくだるい」「朝起きるのがつらい」といった不調を感じる人は少なくありません。これがいわゆる「秋バテ」です。

秋バテの主な原因は、冷房や冷たい飲み物をとることで体が冷えること、さらに昼夜の寒暖差により自律神経が乱れることにあります。特に秋は日中は暑くても夜は冷えることが多く、体温調整がスムーズにいかなくなりがち。

全身のだるさ、疲労感、足先の冷えやむくみ、食欲不振、胃腸の不調、寝つきの悪さ、眠りの浅さなどの症状を感じたら、それは「秋バテ」なのかもしれません。

夏にたまった疲れをそのままにしておくと、冬の不調にもつながりかねません。そこでおすすめなのが、日常に「入浴習慣」を取り入れて疲れをリセットし、体を整えることです。

秋バテ対策には「温冷リズム浴」

夏の疲れは秋にリセット!秋バテを整える入浴法とは

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自律神経を整えるのに有効なのが「温冷リズム浴」です。これは、温かいお湯と冷たい水を交互に使うことで血流を促進し、自律神経のバランスを整える入浴法です。

●簡単にできる!「温冷リズム浴」

ぬるめのお湯(38〜40℃)に3分ほど浸かる
足先や手首に冷たいシャワーを5〜10秒当てる
これを2〜3回繰り返す

交互浴というと「熱いお湯」と「冷水」にしなければならないと思いがちですが、秋の時期は無理をせず「ぬるめのお湯+常温の水」で十分。急激な温度差を避けつつ、体に心地よい刺激を与えることが大切です。

この温冷リズム浴は、血管の収縮と拡張を繰り返すことで血行が改善し、冷えやむくみの解消につながります。また、シャキッと目が覚めるので、朝の入浴やリフレッシュしたいときにもおすすめです。

疲労回復に◎「炭酸浴」は上質な睡眠をサポート

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疲労感や肩こりに効果的なのが「炭酸浴」です。炭酸ガスが溶け込んだお湯に浸かることで血管が広がり、血流が良くなります。これにより筋肉のこわばりがほぐれ、体の回復力が高まります。

市販の入浴剤の中には炭酸ガスを発生させるタイプが多く販売されているので、自宅でも簡単に楽しめます。40℃以下のぬるめのお湯に15〜20分じっくり浸かるのがポイント。熱すぎるお湯は逆に体に負担をかけ、自律神経を乱してしまうため注意しましょう。

さらに、炭酸浴は副交感神経を優位にするため、夜に取り入れると質の良い睡眠をサポートしてくれます。寝つきが悪い、眠りが浅いという人はぜひ試してみてください。

心も癒す「アロマバス」でリラックス

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秋バテは体の疲れだけでなく、心の不調にもつながります。そんなときは、香りの力を借りたアロマバスがおすすめです。

例えば、

ラベンダー:リラックス効果、安眠サポート
ユーカリやティーツリー:呼吸を楽にし、秋の花粉症にも◎
オレンジやベルガモット:気分を明るくリフレッシュ

効果やお好みに応じて選んだエッセンシャルオイル(精油)を3〜5滴程度バスタブの中に落として、よくかき混ぜてからお湯に浸かってください。香りがバスルーム全体に広がることで、入浴時間が一層心地よいリラックスタイムに変わります。

入浴と合わせて行いたい秋バテ対策

夏の疲れは秋にリセット!秋バテを整える入浴法とは

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入浴と合わせて、以下の対策も行うと秋バテの不調をさらに和らげることができます。

●湯船に浸かる前に水分補給をする
入浴中は汗をかくため、脱水症状を防ぐために、入浴前にコップ1杯の水を飲みましょう。

●湯上がりにストレッチやマッサージをする
体が温まっている時にストレッチやマッサージをすることで、血行がさらに良くなり、筋肉の緊張をほぐす効果が期待できます。

●寝る1〜2時間前に入浴を済ませる
体温が少しずつ下がり始めるタイミングでベッドに入ると、スムーズな入眠につながります。

●バランスの取れた食事を心がける
旬の食材を積極的に取り入れ、ビタミンやミネラルをしっかりとることで、体の調子を整えることができます。

「秋バテ」には、入浴習慣が効果的です。温冷リズム浴や炭酸浴、半身浴など、その日の体調や気分に合わせて入浴方法を選んでみてください。体を芯から温めて、心身ともにリラックスすれば、季節の変わり目を心地よく乗り切れます。

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