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トイレに掃除機はNG!?正しい掃除方法と注意点を解説
2025.09.11 住まいのコツ

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トイレ掃除に掃除機は使わない方がいいとよく聞きますが、いったいどうしてでしょう? 一人暮らしでも簡単に続けられる正しいトイレの床掃除の方法と注意点を解説します。
なぜトイレで掃除機はNGなのか?

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●掃除機を使うと雑菌やウイルスが拡散する
トイレは水を流すたびに目に見えない水しぶきや尿の飛まつが飛び、床や壁にも雑菌やウイルスが付着しています。この状態で掃除機をかけるとノズルや内部に菌が付着してしまいます。
同じノズルでリビングなどの他の部屋を掃除すると、さらにその菌が広がる恐れがあります。
衛生面を考えるとトイレでの掃除機使用は避けるのが安心です。
●掃除機が故障・劣化するリスクもある
トイレの床は湿気が多く、尿の飛び散りによるアンモニアや水分が掃除機内部に入り込むと、サビやカビの原因となり故障に直結します。
また、髪の毛や細かいホコリに加え、トイレ特有の汚れを吸い込むことでモーターやフィルターに負担がかかり寿命が縮む可能性もあります。
紙パック式は内部が湿ると悪臭やカビの発生も招くため、長く使いたい掃除機であればトイレでの使用は控えるべきです。
トイレ掃除に掃除機を使ってしまった場合の対処法

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●掃除機の内部をしっかり清掃・消毒する
トイレに掃除機をかけてしまったら、まず電源を切り、紙パック式は袋を交換します。サイクロン式の場合はダストカップやフィルターを取り外し、水洗い可能な部分はしっかり洗浄しましょう。
アルコールスプレーや除菌シートで内部を拭き取り、しっかり乾燥させることで雑菌の繁殖を防ぎます。可能であれば天日干しを行い、湿気を完全に取り除くとより安心です。
●その後のトイレ掃除で注意すべきこと
掃除機を使ったあとは、トイレの床をていねいに拭き掃除することが重要です。除菌シートやアルコールスプレーを使い、隅々まで菌を取り除きます。
また、作業後は換気扇を回して空気を入れ替え、菌やニオイの拡散を防ぎます。可能なら使い捨て手袋を着用し、終わったら手洗いも徹底すると衛生的です。
おすすめのトイレの床掃除の方法

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●トイレの床は掃除機ではなく拭き掃除が基本
トイレの床掃除は、まずフローリング用ワイパーを使ってドライシートで髪の毛やホコリを取り、その後に水拭きまたは除菌シートで仕上げるのが基本です。
フローリングの場合は水分を残さないようにし、クッションフロアは中性洗剤を薄めた水で軽く拭くと衛生的です。定期的にこの方法を行えば、菌の拡散を防ぎながら清潔な状態を保てます。
●除菌とニオイ対策のコツ
日常的な除菌にはアルコール系スプレーが便利です。尿はねやニオイが気になる場合は塩素系クリーナーを週に一度使用すると効果的です。
ただし、換気を十分に行い、酸性洗剤などと混ぜないよう注意しましょう。仕上げに消臭剤や芳香剤を置くと快適な空間を維持できます。
一人暮らしでも続けやすい簡単ルーティン

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トイレの床掃除を無理なく続けるには、毎日の軽い拭き掃除と週1回の本格掃除を組み合わせるのがおすすめです。朝の使用後や帰宅後にサッと除菌シートで床を拭くだけでも十分効果があります。
生活のリズムに組み込むことで、掃除機を使わなくても清潔なトイレを保てます。
また、便利なアイテムとしてトイレに置きやすいコンパクト設計のワイパーを常備しておくのもおすすめ。これなら、トイレに入ったついでにサッと床掃除ができますね!
花王 クイックルミニワイパー
URL:https://www.kao.co.jp/quickle/miniwiper/
トイレで掃除機を使うと、雑菌やウイルスの拡散や掃除機の故障につながるリスクがあります。床は拭き掃除で対応するのがベスト。こまめに拭き掃除を行い、清潔で快適なトイレをキープしましょう!