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暖房費を節約!冬の電気代を抑えるコツ

2025.12.25 住まいのコツ

暖房費を節約!冬の電気代を抑えるコツ

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朝晩の冷え込みが厳しくなる季節、家計を圧迫するのが「暖房費」。この記事では、お金をかけずにできる暖房費の節約術をご紹介します。

冬の電気代が高くなる原因とは?

暖房費を節約!冬の電気代を抑えるコツ

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冬の時期、電気代の大きな割合を占めるのが暖房にかかるコストです。

エアコンやヒーターなどの電気を使う暖房は、室温と外気温の差が大きいほど消費電力が増える仕組みになっています。

寒冷地や朝晩の冷え込みが強い地域では、部屋の中が暖まりにくく、設定温度を高くしたり、使用時間が長くなったりしがちです。

また、部屋の断熱性が低いと暖めた空気がすぐ逃げてしまいます。そのため設定温度を上げても快適な室温にならず、結果的に電気代が高くなります。

設定温度を上げずに効率的に暖める工夫・暖まった空気を逃さない工夫を取り入れることがポイントです。

部屋の熱を逃がさない工夫

暖房費を節約!冬の電気代を抑えるコツ

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暖房の効率を上げるポイントは、「暖めた部屋の熱を逃がさない」ことです。熱は窓や床、ドアの隙間などから失われていくため、ちょっとした対策で大きな差が出ます。

●窓際の断熱対策
窓ガラスからは、部屋の熱のおよそ半分が逃げるといわれています。厚手のカーテンを使い、床までしっかり覆うことで外気を遮断できます。さらに、カーテンに加えて窓に「断熱シート」や「アルミ保温シート」を貼ると、冷気の侵入をより防げます。

●床とドアのすきま風を防ぐ
床から伝わる冷気は足元の冷えにつながりやすいので、ラグやジョイントマットを敷きましょう。また、ドアの下やサッシの隙間には「すきま風防止テープ」を貼るだけでも効果的です。これらのアイテムは100円ショップでも手軽に手に入ります。

エアコンの使い方のテクニック

暖房費を節約!冬の電気代を抑えるコツ

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エアコンの運転方法を少し工夫するだけでも、暖房費を節約できます。

●設定温度は「20℃前後」が目安
環境省では、冬の室温を20℃程度に保つことを推奨しています。1℃下げるだけでも、電気代は約10%前後の節約につながるといわれます。厚手の衣服を着る、ブランケットを使うなど、体感温度を上げる工夫も取り入れましょう。

●風向きを「下向き」に設定する
暖かい空気は上にたまりやすいため、風向きを下に設定すると部屋全体をムラなく暖められます。サーキュレーターや扇風機を併用して空気を循環させるのも有効です。

●フィルター掃除で効率アップ
エアコンのフィルターが汚れていると、風量が落ちて消費電力が増加します。2週間に1度を目安にフィルターを掃除することで、暖房効率が維持され、節電にもつながります。

電気を使わない節約グッズを活用しよう

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エアコンだけに頼らず、身体を直接温めたり、体感温度を上げたりする工夫も有効です。以下のようなアイテムを活用してみましょう。

●湯たんぽやカイロで「局所的に温める」
体全体を温めるよりも、足元や腰回りなど冷えを感じやすい部分を重点的に温める方が効率的です。湯たんぽや貼るカイロ、電気を使わないあったかインナーなどを活用すると、エアコンの設定温度を下げても快適に過ごせます。

●加湿で体感温度を上げる
湿度が40%以下になると体感温度が下がるため、加湿も重要なポイントです。加湿器を使うほか、ぬれタオルを室内に干すだけでも湿度を上げられます。湿度を50〜60%に保つことで、同じ室温でも2〜3℃高く感じられるとされています。

●着る毛布やひざ掛けを活用
「着る毛布」やフリース素材のルームウェアは、電気を使わずに保温効果を得られるアイテムです。テレワーク中や夜のリラックスタイムなど、活動量の少ない時間に取り入れると、無理なく節約できます。

暖房費を抑えるコツは、「効率よく暖める」よりも「無駄に熱を逃がさない」こと。
窓や床の断熱、エアコン設定の見直し、そして電気を使わない保温グッズの活用など、どれもお金をかけずに始められる方法です。今日から少しずつ取り入れて、快適でエコな冬の暮らしを実現しましょう。

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