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微アルはノンアルと同じ? 未成年や運転手は飲んで大丈夫?

2022.03.24生活のお役立ち情報

微アルはノンアルと同じ? 未成年や運転手は飲んで大丈夫?

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最近、よく見かける「微アル」や「ノンアル」の飲料。気になっているものの、一般のアルコールやジュースとの違いがよくわからないという方も多いでしょう。そこで、微アルやノンアルの特徴や疑問点を解説します。

そもそも微アルって何? ノンアルとの違いを解説

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微アルとは、「微アルコール」の略。アルコール度数を1%以下に抑えた飲み物のことです。微アル飲料の中では、2021年3月に発売されたアサヒビールの「ビアリー」が先駆け的存在。つまり、最近誕生した新しいジャンルと言えます。

微アルよりも先に、ノンアルと呼ばれる「ノンアルコール」飲料が登場していて、すでに定番商品になっています。ノンアルはアルコール度数が0%の飲み物を指すので、微アルのほうが若干多くアルコールが含まれていると考えてよいでしょう。

ちなみに、酒税法ではアルコール度数が1%以上のものを「酒類」としています。1%未満の商品に関してはお酒という扱いではないため、微アルとノンアルはどちらも酒税がかかりません。商品の表記も「炭酸飲料」や「ビールテイスト飲料」となっています。

微アルはなぜ人気が高い? 若い世代から支持されている要因は?

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微アルは発売以来、20~30代の若い世代から支持を集めています。微アルは、なぜ若者からの人気が高いのでしょうか?

近年の流れとして、世界的にもアルコール離れが進んでいます。特に若い世代では、飲み会がコミュニケーションの必須イベントではなくなり、ほとんどお酒を飲まない方も増加傾向。健康志向の高まりや新型コロナウイルスの感染拡大も、アルコール離れを加速させています。

アルコールを摂取したいわけではないけれど、食事に合う飲み物を楽しみたいという方に、本格的な味わいの微アルのビールはぴったり。ノンアルや一般的なビールなどと比較して価格が安いわけではないのですが、微アルは人気を集めています。

そもそも微アルって何? ノンアルとの違いを解説

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ノンアルや微アルを飲む理由の1つに、「飲酒運転を防げる」というものがあります。本当に、ノンアルや微アルを飲んで運転しても大丈夫なのでしょうか?

酒税法上、アルコール度数が1%未満の飲み物は「炭酸飲料」もしくは「ビールテイスト飲料」という表記で、お酒ではないという扱いになります。しかし、実際には1%未満とはいえ、アルコールが入っている場合も。ノンアルでも微アルでも大量に飲めば酒気帯び運転になる可能性があるのです。

もし運転前に飲む場合には、必ずアルコールがまったく入っていないことを表す「アルコール度数0.00%」のノンアルを選びましょう。

ノンアルはジュースみたいなもの? 未成年者も飲んで大丈夫?

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ノンアルのビールテイスト飲料のパッケージには、「20歳以上の方を対象に開発された商品」などと書かれています。アルコールが入っていないなら未成年者が飲んでも大丈夫だと思う方もいるかもしれませんが、飲料メーカー各社は未成年者にノンアルを勧めていません。

ノンアルは、お酒らしい味わいを目指して開発されています。そのため、ノンアルを飲むことで未成年者の飲酒を誘引する可能性があるのです。ノンアルはアルコールが入っていなくても、ジュースのように未成年者や子どもが飲むべきものではありません。

若い世代に人気のノンアルや微アル飲料について解説しました。健康志向が高まる中、飲酒文化は世界的に変化しています。ノンアルも微アルも、日本の法律上はお酒ではありません。しかし、少量アルコールが入っている商品もあるため、運転する予定がある場合は、商品の表記をしっかり確認しましょう。

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