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冬の暖房代を節約するには? 温度と湿度の調整で快適生活

2022.01.06住まいのコツ

冬の暖房代を節約するには? 温度と湿度の調整で快適生活

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寒い冬は暖房が欠かせず、高くなりがちな電気代。しかし工夫次第で、電気代は下げられます! この冬は節約しながら、快適に過ごしましょう!

冬は1年で一番電気代が高い?! 原因とは?

冬の暖房代を節約するには? 温度と湿度の調整で快適生活

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冬は年間を通して最も電気代がかかる季節だと、知っていましたか? 総務省統計局の家計調査(2人以上の世帯を対象とした、2020年度の調査)によると、夏季(7~9月)の電気代の平均が約1万円なのに対して、冬季(1~3月)は約1万3000円でした。冬のほうが、ひと月あたり約3000円も高いなんて、びっくりですよね。

電気代が高くなる主な原因は、「エアコン暖房」です。エアコンの暖房は、冷房に比べて、外気温と設定温度の差が大きく開いています。そのため、冬のほうが消費電力量が多く、電気代が高くついてしまうのです。

一人暮らしでも寒い冬を乗り越えるには、部屋全体を暖かくしてくれるエアコン暖房は欠かせません。次項から、電気代を節約する方法を説明します。

出典:総務省統計局ホームページ (https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00200561&tstat=000000330001&cycle=1&tclass1=000000330001&tclass2=000000330004&tclass3=000000330005&tclass4val=0)

電気代を節約するためにできることって?

冬の暖房代を節約するには? 温度と湿度の調整で快適生活

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冬の電気代を節約するには、まずはエアコンの設定温度を見直しましょう。環境省が推奨している設定温度は「20℃」です。低く感じる方が多いかもしれませんが、20℃設定でも工夫をすれば、暖かく過ごせます。

・エアコンの設定
風の強さを選ぶ運転モードは、「自動」がおすすめ。自動運転モードは、寒い部屋を強モードで一気に暖め、設定温度に達したら弱モードや送風モードに切り替えて、室内温度を保ちます。適切なモードにタイミングよく設定してくれるため、余計な電気代をかけずに済みます。

また暖かい空気は部屋の上部に集まるため、風は「下向き」にしましょう。電源の入り切りを繰り返さず、つけっぱなしの「連続運転」にしたほうが電気代をグッと抑えられます。

・窓やドアの断熱対策
エアコンの設定以外にも、外からの冷気を防いで部屋の熱を外に逃さない「断熱対策」は欠かせません。窓に貼る断熱シートや断熱カーテン、ドアの隙間をふさぐテープなどを、試してみてはいかがでしょう。

冬は1年で一番電気代が高い?! 原因とは?

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夜の睡眠中にエアコンをつけたままにしたら、翌朝、のどがイガイガした…という経験は、ありませんか? エアコンは短時間で部屋全体を暖めてくれますが、乾燥という難点があります。

部屋が乾燥してしまうと、ウイルスが繁殖しやすくなり、のどの痛みや風邪など、体調を崩すきっかけになります。一般的に人が快適に過ごせる湿度は、「40~60%」です。

また同じ気温でも湿度が高いと暖かく感じられるため、健康面だけでなく、節約の面でも湿度の管理は大事だといえます。

「湿度を適度に保つ」には、どうすればいい?

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湿度は高過ぎても低過ぎても、よくありません。冬は乾燥しているからといって、部屋の加湿を必要以上に続けると、カビやダニが繁殖する恐れがあります。温湿度計を置いて、上手に湿度をコントロールしましょう。湿度の調整には、以下の方法があります。

・加湿器
加湿といえば、やはり「加湿器」。加湿機には4つの方式があります。なかでも電気代が安いのは、気化式か超音波式です。インテリアに馴染むおしゃれなデザインのものもありますよ。

・部屋干し
コスパが良いのは、エアコンの暖房中に洗濯物を「部屋干し」すること! 部屋の湿度が上がり、洗濯物は早く乾くので一石二鳥です。洗濯物がない日は、濡らしたタオルを干しておくだけでもOKです。

部屋の湿度が上がり過ぎた時は、窓を開けて空気の入れ替えをしましょう。

年間を通して、最も電気代がかかる冬。この冬は、エアコン暖房の設定を変えることや断熱対策を取り入れて、節約に挑戦してみてくださいね。また部屋の湿度は、節約だけでなく健康にも影響します。まずは部屋干しやタオルを干すところから始めませんか?

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