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お口の健康が将来の健康につながる! セルフケアを見直そう

2021.11.30ファッション・ビューティー

お口の健康が将来の健康につながる! セルフケアを見直そう

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歯磨きをしなかったり、何となく磨いていたりするという方は、要注意! 歯は一生の財産です。歯の健康は、将来の健康や寿命を左右します。この機会に日ごろの口腔ケアを見直してみませんか?

歯の健康を守ろう! 8020運動を知っていますか?

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「8020運動」は、80歳になっても自分の歯を20本以上残そうという運動です。歳を重ねても生まれ持った歯で食事を楽しむことで、体の健康を保ち、豊かな生活を育むという考えに基づき、厚生労働省や日本の歯科医師会により推進されています。

また厚生労働省の調査によれば、歯の残本数が多い人ほど、寿命が長いという調査結果もあります。

歯を失う一番の原因となるのが、「歯周病」です。歯周病は生活習慣病の1つで、日本人の40歳以上の8割が罹患しているといわれています。自覚症状が少ないため、気づかないままの人も少なくありません。

歯周病という病気は、歯に残った食べかすに細菌が集まってできる歯垢(プラーク)や、歯垢が変化してできる歯石などが歯ぐきに炎症を起こし、最終的には歯がぐらついて失うことがあります。

歯周病などの重症化を防いで、歯を多く残すには日々のセルフケアが欠かせません!

セルフケアの道具とそれぞれの選び方

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日々の口腔ケアの基本は、やはり歯磨き! 歯ブラシやデンタルフロスを使って、ていねいにセルフケアをしましょう。

・歯ブラシ
豊富な種類の中から、自分に合った歯ブラシを選びます。ヘッドの大きさは、口の大きさに合うものを。大きさは2種類あります。「小さめ」の方が奥歯まで届きやすいため、操作性が高いです。

毛の細いものなら、歯と歯ぐきの間の歯周ポケットまできれいに磨けます。硬さは、歯肉トラブルがあれば、「やわらかめ」を。歯肉が健康であれば、適度な硬さの「ふつう」がおすすめです。

・歯磨き粉(歯磨剤)
歯磨き粉を使うことで、清掃効果や爽快感が高まります。歯磨き粉にはさまざまな薬用成分が含まれますが、一般的なのは「フッ化合物配合」のもの。歯質を強くし、虫歯になりにくくする働きを持ちます。

・デンタルフロス
歯ブラシで落としきれない、歯と歯の間や歯と歯ぐきの隙間の汚れを落とします。スタンダードなのは指に巻き付けて使う「糸巻きタイプ」ですが、使いこなすには少しコツが必要。慣れるまでは、持ち手の付いたものが簡単です。

歯の健康を守ろう! 8020運動を知っていますか?

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毎日使う歯ブラシ。口の中に入れるものなので、正しい使い方や保管方法を守って、清潔さを保ちましょう。

・使う前には濡らさない
歯ブラシを濡らしてから、歯磨き粉を付けていませんか? 実は歯磨き粉を使う場合には、歯ブラシを濡らす必要はありません。なぜなら、歯磨き粉が泡立ちすぎて、せっかくの薬用成分が歯に定着しづらくなってしまうからです。

・風通しのいい場所に収納する
歯ブラシを濡れたまま保管すると、雑菌が繁殖してしまいます。使った後はしっかり水気を切って、なるべく早く乾燥するように、風通しのいい場所に収納しましょう。

・月に1回を目安に交換する
歯ブラシの交換時期は、月に1回程度を目安にしましょう。雑菌の繁殖が気になるだけでなく、毛先が開いてしまうと磨き残しが増えてしまいます。また体調が優れないときは細菌に感染しやすいため、新品を使うといいですよ。

正しい歯磨き、できていますか? 歯の磨き方のコツ

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歯の磨き方にはコツがあります。正しい磨き方を意識して歯磨きをしましょう。

・パーツごとに順番に磨く
歯の表側と裏側、噛み合わせの面の、3つのパーツを順番に磨きます。右利きであれば右下の表奥から始めて左まで、左利きなら左下の表奥から右まで、次に上の表と流れを決めておけば、磨き残しがなくなります。

・やさしく小刻みに
歯ブラシを磨きたい歯の面にしっかり当て、軽い力でやさしく、小刻みに動かして磨きます。必要以上に力を入れる必要はありません。

・就寝前の歯磨きは念入りに
歯磨きは、飲食のたびに行うのが理想的。特に寝る前の歯磨きは、特別です。就寝中には唾液の量が減るため口の中が渇きやすくなり、細菌が繁殖しやすくなります。歯ブラシだけでなく、デンタルフロスなども併用して歯垢を残さないようにしましょう。

・歯磨きの後はすすぎすぎない
歯磨きの後はしっかりと水ですすいだ方が良さそうですが、実はそうではありません。歯磨き粉に含まれるフッ素などの薬用成分まで流されてしまうため、少量の水で1回行うだけで十分なのです。

歯の健康を守ることは、将来の健康や寿命にも深く関わっていることがわかりました。歯ブラシやデンタルフロスなどを正しく使い、清潔感にも気を付けて、虫歯や歯周病になりにくい、強い歯を手に入れましょう!

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